ハッピーバレンタイン



今日は2月14日木曜日。
世間ではバレンタインデーということになっている。
女の子が好きな男の子にチョコレートをプレゼントする日だ。
チョコレート会社の陰謀とか言う奴らもいるが、そんなことはどうでもいい。
チョコレートをもらえるかもらえないか。
そんな単純なことで男としてはその日の気持ちが全然違うのだ。

高木義樹も朝から淡い期待を持っていた。
誰かからチョコレートをもらえるかもしれないという期待を持って。
それが大好きな塩野裕子からだったりしたら最高だ。
裕子は義樹と同じクラスだった。

進学する大学も決まった。
これで彼女でもできたら一足早い春がやってくることになる。
義樹はあまり身長は高くないが、それほどチビでもない(168センチだった)。
高校の3年間は硬式テニスをやっていて、身体も締まっている。
顔はハンサムとは言えないかもしれないが、何人かの女の子からは可愛いと言われていた。
実際、それなりに受けはいいように思える。
しかし、彼女はできなかった。
女の子と仲良くはなるのだが、友達以上になることはほとんどなかったのだ。
好きになっても、もう一歩踏み込めない義樹の性格が災いしていたのだ。

放課後になったが、チョコレートをくれる女子はいなかった。
淡い期待は裏切られたのだ。
(今年もやっぱりダメだったか…)
そんなことを考えながら教室を後にしようとした。
そのときだった。
「高木くん」
女子の声で義樹は呼び止められた。
振り返ると、柿沼奈々が立っていた。
奈々は同じクラスだったが、いるかいないか分からない存在感の全く感じられない生徒だった。
顔はお世辞にも美人とは言えず、目が細くて地味な顔立ちだった。
長所としては色白であることと巨乳である点だったが、それらは奈々の魅力にプラスには働かなかった。
奈々は陰気で、無口な女の子だった。
はっきり言って男にとっては魅力のない女性だった。
それは義樹にとっても同じだった。
それまで興味すら持ったことはなかったのだ。
さらに義樹は言葉を交わしたことすらなかった。
同じクラスになって10ヶ月目に初めてといっていいくらい、奈々のことを見た。
今まで気がつかなかったが、身長は義樹と同じくらいだった。
(意外と背が高いんだな)
呼び止められた意味も考えず、そんなことを考えていた。

「高木くん、これ」
奈々が差し出したのは赤いパッケージの箱だった。
それにリボンがついていた。
明らかにバレンタインチョコだった。
(結局俺にチョコレートくれるのって柿沼くらいなのか…)
そう思いながら「ありがとう」と受け取ろうとした。
すると周りから興味本位で囃し立てる声がした。
「ひゅう〜、高木の奴、柿沼からチョコもらってるぜ」
「熱いねぇ。カップル誕生か?」
「ははははは………」
そんな声を聞くと、無性に恥ずかしくなってきた。
同時に塩野からもらえなかったことが悔しく思えてきた。
そして、気がついたときには柿沼から受け取ったチョコレートを床に叩きつけていた。
「高木くん、ひっど〜い」
周りの女の子が義樹を非難している声が聞こえた。
目の前の奈々は無表情に床のチョコを見つめている。
義樹は居たたまれなくなって、教室を飛び出した。

義樹は家に向かいながらも奈々のことが気になった。
咄嗟の行動とは言え皆が見てる前でひどいことをしてしまった。
義樹はとにかく謝ろうと思った。
謝ったくらいで許してもらえるとは思わないが、最低でも謝らないと自分で自分を許せない気がした。

義樹は家に着くと鞄だけを置いて奈々の家に向かった。
向かったといっても奈々の家を知っているわけではない。
ただ奈々の家は金持ちですごい家だと聞いたことがある。
家の大体の場所は分かっていた。
豪邸なら近くまで行けばすぐに見つかるだろうと思っていたのだった。

予想通り奈々の家はすぐに分かった。
立派な門構えでかなりの広さがある旧家だった。
(すげえ…)
義樹はちょっと気後れする気がした。
そのまま帰ろうかとも思った。
しかし、意を決してインターホンを鳴らした。
「はーい」
インターホンからではなく家の中から大きな声がした。
出てきたのはエプロンをした若くて綺麗な女性だった。
「はい?」
女性は義樹を顔を見て何か聞くかのように小首をかしげニコッと笑った。
義樹は思わず見惚れてしまった。
数秒何も言わず、目の前の女性を見つめていた。
「あ…あのぉ……」
女性が待ち切れないように言葉を発した。
「あっ…あの…俺、じゃなくって僕、奈々さんのクラスメートの高木って言います」
「ああ…奈々お嬢様の…。ちょっと待ってくださいね」
女性はエプロンのポケットから電話の子機を取り出した。
「もしもし、お嬢様ですか?真希です。今お嬢様のお友達の高木さんっていう男の方が来られてるんですが。…はいっ、分かりました。離れにお通しすればよろしいんですね」
(真希さんっていうのか。綺麗な人だな)
そんなことを思って真希を見ていた。
真希はそんな義樹の視線を気にする様子もなく、子機をエプロンに仕舞った。
「お嬢様のお部屋にご案内しますね。お嬢様の部屋は離れになってますのでこちらの庭からどうぞ」
義樹は真希の後にしたがった。
「奈々お嬢様にこんな素敵な方がいらしたなんて知りませんでした」
真希は嬉しそうに話している。
義樹は特に肯定も否定もせずに聞き流した。
今真希にムキになって説明する必要はないと思ったのだ。
「お嬢様。高木さまをお連れしました」
ドアが開いて奈々が顔を出した。
「ありがとう」
「あとでお茶をお持ちしますね」
「いいわ。私が自分でやるから」
「そうですか?そうですね、その方がよろしいですね」
真希は義樹のことを奈々のボーイフレンドだと思っているのだろう。
とても嬉しそうに言った。
「それでは高木さん、ごゆっくりしてくださいね」
そう言って真希が去って行った。

「入って」
奈々に言われて義樹は靴を脱いで部屋に入った。
ちょっとした1LDKマンションだった。
義樹の家の居間よりはるかに広い。
「何か用?」
奈々の声に感情らしきものは全くなかった。
義樹はイラッとしたが、とにかく謝って早く帰ろうと自分の感情を押し留めることに努めた。
「学校ではあんなことしてゴメン」
義樹は頭を下げた。
「ああ、あのこと…。どうでもいいわ、あんなこと」
「あんなこと?だってあんなひどいことしたんだぜ、お前に」
「やっぱり高木くんって優しいんだ」
「そりゃあんなことしたまま謝らなかったら俺自身気持ち悪いからな」
「でも、私、あんなことくらい慣れてるから」
奈々の声には相変わらず感情がなかった。
「…とにかく俺は謝ったからな。じゃな」
義樹は帰ろうとしたが、奈々はさらに言葉を続けた。
「高木くん」
「何だ?」
「それじゃ私のチョコレート食べてくれるの?」
「食べれば許してくれるのか?」
「別に許すとかそういうんじゃなくて食べて欲しいの」
奈々の言葉に少し感情が感じられた。
義樹はそういうところに敏感なのだ。
そういう態度を見せられて断るほど冷酷な性格でもない。
「わかった、いただくよ」
奈々の顔に笑顔が浮かんだように見えた。
それは錯覚かもしれないくらい微かな笑顔だったが義樹にはそれが笑顔だという確信があった。
(とにかくこれでチョコの件は一件落着だ)
そんなことを思っていた。

奈々は机にあったいくつかあるうちから1枚のチョコレートを取り出した。
10センチ×2センチほどのチョコだった。
それを半分に折るとその一片を義樹に差し出した。
「ありがとう」
義樹はチョコを受け取り、口に運んだ。
奈々はそれを見届けてから自分も残った一片のチョコを食べた。
義樹はチョコが喉を通った途端、身体の異変を覚えた。
「かっ…身体が……身体が…熱い……」
義樹は身体が溶けてしまいそうな感覚に襲われた。
目の前では奈々も同じように苦しんでいる。
(柿沼の奴、無理心中でも謀りやがったのか…)
義樹は薄れ行く意識の中でそんなことを考えた。

気がつくと目の前に奈々が立っていた。
(ああ、無事だったのか?)
まだ意識のはっきりしない状態で奈々の姿を見た。
奈々の姿がぼやけて見える。
少しずつ焦点が定まってきて奈々の姿がはっきり見えるようになった。
何か変だ。
よく見ると奈々のスカートの前の部分が盛り上がっていた。
まるでペニスでもあるかのようだった。

「高木くん、私のペニスを銜えてちょうだい」
奈々はスカートをめくり、スカートの下にあるものを見せた。
ペニスが小さなショーツからはみ出していた。
奈々の言葉には楽しそうな感情が満ちていた。
「柿沼、お前、男だったのか?」
「何、言ってるの?まだ自分の身に起こったことが分からないの?」
奈々は義樹に近づき義樹の胸を強くつかんだ。
「痛いっ」
義樹は奈々の手を払い、自分の腕で胸を隠した。
ボヨンッ。
腕に伝わってくる柔らかな感触があった。
義樹が視線を下にやると自分にはありえないはずの胸の膨らみがあった。
「なっ何だ、これは?」
「高木くんって女だったの?」
先ほどの義樹の口調を真似するように奈々が言った。
「何をした?」
「さあ?何をしたと思う?」
「知るかっ!とにかく元に戻せ」
奈々は自分についているペニスをじっと見ていた。
「あらっ、こんなところにホクロがある。可愛い」
その言葉に義樹は奈々のペニスを見つめた。
(あれは…?)
義樹は自分の頭に恐ろしい考えが浮かんだ。そして背筋が凍る思いがした。
「ふふふ、わかった?これ、高木くんのおちんちんよ。高木くんの首から下と私の首から下を入れ替えたの」
そう言えばさっきからの奈々の声は変だった。
あれは元の自分の声がだったのか?
「そんなことが…」
ふと漏らした自分の声も変わっていることにようやく気がついた。
「やっと分かったのね。それじゃ早く銜えなさいよ。早く!」
義樹は奈々を睨みつけた。
しかし身体がゆっくりと奈々の方に向かって行った。
そしてスカートの下のペニスに手を添えた。
意識では拒否しているのに身体は奈々の命令にしたがうようになっているかのようだった。
「嫌だ…」
義樹はつぶやいた。
「そんなことを言ってるけど、とっても愛おしそうに見つめてじゃない?」
奈々は義樹の様子を観察するようにじっと見ていた。
確かに義樹はついさっきまで自分のものだったペニスをじっと見た。
それは自分の口に銜えられることを待ち望んでいるかのように思えた。
頭の片隅には嫌だと思う気持ちがあるのだが、その誘惑には抗うことができなかった。

義樹はペニスの先をペロッと舐めた。
奈々のペニスがピクンと反応した。
少しおしっこの匂いはあるが、それ以上に自分の舌に反応するペニスへの愛おしさが沸きあがってきた。
義樹は奈々のペニスを一気に口に含んだ。
奈々のペニスは義樹の口の奥まで達した。
そのためすごく苦しかった。
しかし自分がペニスを銜えてる行為に興奮してきた。
だから義樹は口をすぼめて一生懸命 顔を前後に動かした。
すぐにペニスの先から塩辛い汁が出てきた。
「ああ、気持ちいいわぁ。さすがに元の持ち主だけあってどうやったら感じるか心得ているわね」
やがて奈々の手が義樹の頭を掴み、激しく前後に揺らした。
「ああ、何か出そう」
奈々は一層激しく義樹の頭を前後させ、そして最後には自分の腰に義樹の頭を強く抱きしめた。
「全部飲むのよ。一滴でも零したらお仕置きだからね」
そう言ったかと思うと、義樹は口の中に苦いものが出てきたのを感じた。
義樹は必死になって奈々の出したその液体を全部飲み干した。
口の中は嫌な後味が残っていたが、義樹はすごく興奮していてそんなことはほとんど気にならなかった。
義樹の股間はぐっしょり濡れていたが、それも今は気持ちよく感じられた。
「私の出したのを全部飲んでくれたんだ。高木くんってフェラチオの素質があったのね?」
そんな奈々の言葉に義樹は我に返った。
「な…何でこんなことをするんだ?」
「何でって…お互いをよく知るためよ。これほどお互いのことが分かる方法って他にはないでしょ?」
奈々は自分の履いていたショーツを取り、スカートも脱いで下半身裸になった。
「じゃっ、次は高木くんのオナニーでも見せてもらおうかしら?」
「えっ?」
「高木くんに私の身体を感じて欲しいの」
「嫌だ」
「さっきのことで分かってると思うけど、私の言うことは絶対よ。言うこと聞くしかないんだからさっさとなさい!」
義樹は泣きそうにながら服を脱ぎ始めた。
学生服を脱ぐと明らかに大きな胸がよりはっきりと分かった。
「大きいでしょ?私の…じゃなかったわね。高木くんの胸ってFカップあるのよ。カッターシャツの下で苦しそうだから早く解放してあげて」
カッターシャツを脱ぐと大きな胸が目の前に現れた。
乳輪の色が薄くて大きい。
「こんなの嫌だ…」
義樹がそんなことをポツリと言った。
「早く下も脱いで!」
義樹は言われるままにズボンを脱ごうとした。
しかし大きなお尻にひっかかってなかなか脱ぐことができなかった。
散々苦労してようやくズボンを脱いだがズボンの股間の部分が湿っていた。
女性の部分から漏れた汁のせいだった。
もちろんブリーフはびっしょりと濡れていた。
そのブリーフも脱いだ。
「高木くんのお尻って大きいわね。赤ちゃんを何人でも産めるんじゃない?」
奈々は義樹の裸を見てそんなことを言った。
元々は自分の身体なのに。
「高木くんって可愛いから私の身体になっても全然違和感ないわね。義樹くんって女の子に生まれてきたほうがよかったのにね」
奈々の表情は学校では見たことないくらい楽しそうだった。
「そうだ、高木くんの身体のサイズを教えてあげるわね。バスト92センチ、ウエスト63センチ、ヒップ90センチよ。どう?立派なもんでしょ?」
奈々は義樹の前に全身が映る鏡を置いた。
顔は確かに自分だが、身体が女になってしまった自分が映っていた。
あまりのことに目眩がした。
そして立っていられず、ベッドに座り込んだ。
「それじゃオナニーを始めて」
それでも奈々の一言で義樹の気持ちとは裏腹に両手は胸を揉み始めた。
時々指が乳首に当たるのが気持ちよかった。
義樹は人差し指で乳首を押さえて乳房を揉んだ。
「あ…あぁ……」
無意識のうちに喘ぎ声が漏れる。
「ふふふ、高木くん、気に入ってくれたようね」
奈々はペニスを握って義樹の行為を見つめていた。
「クリトリスを触ってごらんなさい」
義樹は右手を乳房から離し、ゆっくりと股間へと運んだ。
やや濃い目の陰毛を通り過ぎ、割れ目に中指が入った。
「…あふぅ…ん……」
指が敏感な部分に触れた。
(これがクリトリス…)
義樹はゆっくりと優しくそれを触った。
ペニスの先を触る感じに似ているが、それよりも敏感だ。
無闇に触ると痛いだけだった。
それでも触るコツを掴むとクリトリスの快感にすっかり溺れていた。
左手を乳房を、右手で股間を愛撫した。
「ああああ…」
無意識のうち大きな声を出していた。

「なあに、その格好。恥ずかしいところが丸見えじゃない?」
義樹は無意識に膝を立てて股を広げていた。
「そんなに入れて欲しいの?」
義樹は何も答えることができなかった。
「それじゃ入れてあげるわね」
義樹はそれを欲しいと思った。
義樹は脚をさらに大きく広げ奈々のペニスの挿入を待った。
膣口に奈々のペニスの先がついた。
「…んっ……」
義樹は初めての経験に不安と期待の入り混じったものを感じていた。
しかし決して嫌ではなかった。
ペニスを入れてもらうことによって自分の不完全な快感が完全な快感になるような期待があった。
奈々は膝で立ったまま、ペニスを少しずつ入れた。
「痛い!」
「言い忘れてたけど私は処女だから最初はちょっと痛いかもよ」
ちょっとどころの痛みではなかった。
自分の身体に異物を入れられる感覚。
それがこんなに痛いとは思わなかった。
ビデオの女たちはあんなに気持ち良さそうにしてるのに、なぜ自分はこんなに痛い目に合わないといけないのか?
そんな怒りがこみ上げてきた。
しかし奈々はそんな義樹の気持ちもお構いなしに少しずつ挿入して、ついにはペニス全体を義樹のオマンコに入れた。
両手で義樹の腰の辺りを持ち、そのため義樹の腰は布団から浮いたようになった。
「どう?痛い?」
「痛ぁぁぁぁぁい!」
義樹は大きな声で叫んだ。
「そう?高木くんは男の子だもん。これくらい平気よね?」
そう言って奈々は腰を動かした。
「痛い痛い」
義樹はわめいた。
奈々はわずかに笑ったようだった。
しかし義樹の言葉が聞こえないかのように抽送し続けた。
ゆっくりと単調な動きがどれくらい続いただろう。
義樹は痛みに耐えるように布団をしっかり握り締めていた。
そうしていると義樹は痛みの中に少しずつ快感を感じていた。
「…ぁん……ん…あっ…んんん……」
義樹のわずかな変化は奈々にすぐに伝わった。
「感じてきたわね。それじゃこれはどう?」
奈々は単純な前後の動きに加えて微妙に左右の動きも加えた。
「…あ…あああ……すごい……感じる……」
「女の子の感じ方に溺れて身も心も女の子になっちゃいなさい」
「そんなの…いやだ……あ…ん…あああ……いやあぁぁ……」
奈々が身体を重ねてきた。
舌で乳首をはじいた。
「…んっ……いやあ……」
義樹はオマンコだけの快感だけでもおかしくなりそうだった。
乳首を刺激されると本当におかしくなるような気がした。
こんなに感じて苦しんでいるのに。
義樹は奈々のデリカシーのなさがいやだった。
義樹は奈々の身体を離そうと上半身をひねろうとした。
しかし女になってしまった身体では奈々の力には到底かなわなかった。
義樹が嫌がるのもかまわず奈々は義樹の乳房に舌を這わせながら腰を動かし続けた。
義樹の頭の中は真っ白だった。
何も考えられなかった。
奈々が激しく動いてる。
そんなことを感じてると急にペニスが抜かれた。
奈々は義樹のお腹に白濁の液体を吐いた。
奈々はそれを見ながら息を切らせていた。
義樹は焦点の合わない目で中空を見ていた。
「高木くんの処女もらっちゃったわね」
奈々は自分の出した精液を指でのばしながら言った。
枕元のティシュを取るとお腹の上の白い液体を拭いてくれた。
「ありがとう」
義樹は奈々の優しさに触れたような気がした。
さらにもう一枚取ると義樹の股間に触れた。
義樹は股間から何かが流れ出ているのを感じていた。
奈々がその股間にティシュをあてて拭いた。
「ほらっ」
そのティシュを義樹に見せた。
ティシュには大量の精液とともに赤い血がついていた。
「破瓜の血よ。これで高木くんは女の子から女になれたのね」
義樹は何も言い返さずじっとそのティシュを見ていた。

「何ボゥーッとしてるの?まさかおかしくなっちゃったんだないでしょうね?」
奈々は少し心配そうに義樹を見た。
ふっと息をついたかと思うと、身体を起こした。
「今度は後ろから入れてあげる」
その言葉に義樹はゆっくりと四つん這いになってお尻を突き出した。
「高木くんって本当にセックスが好きなのね。そんなにボーっとしてるのにこんな言葉にはちゃんと反応するんだから」
奈々は少しだけ硬くなったペニスをゆっくりと義樹の中に入れた。

義樹はバックからの挿入の方が身体の奥まで入ってくるような気がした。
奈々は義樹の腰を持ち、その手を前後に動かした。
「ああ…ああ…ああ…ああ…ああ…ああ…]
義樹は今度は最初から感じていた。
やがて奈々の手が乳房に伸びてきた。
「胸はやめて…くれ……」
義樹のそんな言葉を奈々は無視した。
乳房を激しく揉みしごかれ義樹は気が狂いそうなくらい叫んでいた。
やがて奈々は最後を迎えた。
今度もオマンコから抜いて背中に精液を吐き出したのだった。
そして義樹はうつ伏せのまま眠ってしまった。

義樹が股間と胸に変な振動を感じて目を覚ましたのは夜中だった。
部屋は真っ黒で部屋の様子ははっきりとは分からなかった。
義樹が身体を起こそうとしたが、後ろ手に縛られ、両手も縛られて自由に身体を起こすことができなかった。
身をよじってみたが、どうもならなかった。
乳首とクリトリスの辺りに微妙に動くものがつけられているようだ。
バイブレータ?
気になると眠れなかった。
「柿沼、何か知らないけど止めてくれ」
義樹は暗闇に向かって叫んだが、何の反応もなかった。

朝になった。
いつの間にかウトウト眠っていたようだ。
しかし未だに胸を股間の振動は伝わってくる。
何も考えられなかった。
義樹の口からは涎がこぼれていたが、それすら気がつかなかった。
「それじゃ私は学校に行ってくるわね。高木くんは私の身体を楽しんでいてね」
奈々は手元のスイッチを見せた。
「これ、ローターのリモコン。机の上に置いておくから疲れたら自分で切ってね」
奈々は義樹の身体のままセーラー服を着ていた。
「高木くんの身体のままセーラー服を着たからこの子が元気になっちゃって。ほら」
奈々は義樹に勃起したペニスを見せた。
「私が高木くんの身体になってるってばれたら大騒ぎになるわね。私のことがばれたら高木くんが私の身体になってることもばらしちゃおうかしら?」
奈々は独り言のように言った。
義樹はそれに言い返す気力もなく力のない目で奈々を見た。
「それじゃ行ってくるね」
スカートをひるがえして出て行く奈々をただ呆然と見送るだけだった。

「ただいま。高木くん、いい子にしてた?あら?すっかりお漏らししたみたいね?」
実際愛液だけでなく尿の匂いも辺りに充満していた。
「頼む…。止めてくれ……」
義樹は力なくそれだけを言った。
「もっと女の子らしくしないと言うこと聞いてあげないから」
「……お願い…。止めて……」
「でも高木くんってとっても気持ち良さそうだもん。止めたら悪くって」
「………」
義樹は言葉を発することすらできなかった。
「止めてあげるから、その姿のときは女の子らしくするって約束して」
義樹はうなずいた。
「ふふふ、じゃあ止めてあげる」
奈々はリモコンをいじった。
「わあああああああ」
義樹は叫んだ。
「ごめんなさい。間違って最大にしちゃった。はい、これで終わり」
ローターを止めて義樹の身体に貼り付けていたものを取った。
義樹の身体は痙攣していた。

「高木くん、大丈夫?」
奈々は薄ら笑いを浮かべながら義樹の股間を撫で上げた。
「ひゃあ…ん……」
義樹が奇妙な声をあげた。
「あらっ、すごく敏感になってるのね?」
「……ん……はい……」
「入れて欲しい?」
「…」
「返事は?」
「…入れて…ください……」
「何をどこに?」
「…おちんちんを…俺の…に入れてください…」
「俺、じゃないでしょ?女の子は自分のことを俺とは言わないわよ。それに高木くんのどこに入れていいのかも言って」
「奈々のおちんちんを私のオマンコに入れてください」
義樹は小さな声で言った。
「はい、よく言えました。それじゃ入れてあげるわね」
義樹は大きく脚を広げた。
「ちょっと待ってよ。私はまだ服を着てるんだから」
そう言いながら奈々はゆっくりと服を脱いだ。
義樹はその様子をうつろな目で見つめていた。
奈々は全裸になってゆっくりと義樹の股の間に移動した。
奈々が入れやすいように義樹は足を浮かせた。
奈々は膣口にペニスをあて、一気に挿入した。
「はぁ…あん……」
義樹は嬉しそうな声をあげ、脚を奈々の腰に絡めた。
「どう?気持ちいい?」
「…はい…気持ち…いいです…」
奈々は深く打ちつけるように腰を義樹の股間にぶつけた。
「高木くん、いい?」
「…ぁん…気持ちいい……ぁ…そう……すごい……」
奈々は小刻みに腰を動かした。
「…ぁ…ぁ…ぁ…ぁ…ぁ…ぁ…ぁ…ぁ……」
義樹は自分の胸が揺れているのを感じた。
もう少しで行きそうなときに奈々の腰の動きが止まった。
義樹は行けなかったことで奈々を恨めしい目で見た。
しかし奈々はそんなことに気づく様子はなかった。
「それじゃまた四つん這いになって」
奈々は義樹に命じた。
義樹はペニスが抜けないように気をつけながら四つん這いになった。
奈々はすぐに腰を動かしだした。
(ああやっぱり後ろのほうがいい…)
そんなことを考えながら義樹は奈々のペニスの動きを感じていた。

その日も気づくと縛られローターをつけられていた。
一晩中性感帯を刺激され満足に眠ることもできなかった。
そんな寝たのかどうかすら分からないため、頭はまともに働かない状態だった。
次の日は奈々がある提案をした。
「今日はお互いの名前を入れ替えましょう。私のことは義樹さんって呼んでね。高木くんのことは奈々って呼ぶからね」
「義樹さん…」
「奈々」
そんな状態で義樹は奈々に抱かれた。
奈々のことを義樹さんと呼ぶことで義樹は奈々自身になったかのような錯覚に陥った。
自分のことを昨日よりも女性だと意識するようにもなっていた。
そして次の日も義樹は奈々に抱かれた。
義樹は女としての喜びだけに浸っていた。

「それじゃそろそろ戻りましょうか?」
義樹のお腹に何度目かの精液を吐き出したあとに奈々が言った。
「えっ?」
義樹にとって待ちに待った奈々の言葉のはずだった。
「だって明日は月曜だから学校があるのよ。高木くんもずっと欠席のままでいられるわけないでしょ?」
確かにその通りなのだが、義樹の心にはなぜか嬉しい気持ちがなかった。
「どうしたの?戻りたくないの?」
「そ…そんなこと…ないわ…」
義樹はこの数日で女の言葉が身についていた。
「無理しなくてもいいのよ。でも高木くんさえ良ければまた入れ替わることができるわよ」
「そうなの?」
義樹は思わず明るい表情になった。
「急に元気になったわね。ただし元に戻ったら私を彼女にすること。いいわね?」
「…分かったわ」
義樹と奈々はチョコを一片ずつ食べた。

身体が溶けるような苦しみのあと、義樹と奈々は元に戻った。
「それじゃ元に戻ったことだし、私を抱いて」
奈々が迫ってきて、義樹を押し倒した。
しかし義樹のペニスは全然反応しなかった。
「どうしたの?全然大きくならないじゃない?やっぱり女の子のほうがいいのかしら?」
「そんなことないよ」
しかし義樹のペニスは全く役に立たなかった。
奈々はニヤッと笑って義樹の耳元で呟いた。
「高木くんは女の子よ。胸がちょっと小さいけど、ほらっ感じるでしょ?」
奈々は義樹の小さな乳首に触れた。
「あっ…あん…」
義樹は小さな声で喘いだ。
奈々は義樹の乳首を舌で刺激した。
「…ああ…気持ち…いい……」
奈々は義樹のペニスを握った。
「ほらっ、大きなクリトリスよ。気持ちいいでしょ?」
義樹はその言葉に興奮していた。
そして固く勃起した。
奈々が義樹の上にまたがってゆっくり腰を落とした。
「はぁあん…気持ちいいのね…女って…」
奈々が腰を上下した。
いくら刺激されても義樹は射精できなかった。
やがて奈々は腰を動かすのをやめた。
「高木くんって射精できないの?高木くんは男としてセックスできなくなっちゃったのかな?女の子としてのセックスのほうがいいのね?」
義樹は恥ずかしそうにうなずいた。
それを見て奈々は見下したような笑いを浮かべた。
奈々の見下したような笑いになぜか義樹は悔しさを感じなかった。
見抜いてくれた嬉しさすら感じてしまった。
何かが義樹の中で変わりつつあった。

月曜日、義樹は奈々と手をつないで登校した。
「義樹、どうしたんだよ?柿沼なんかと本当につきあってるのか?」
「ああ、そうだよ。悪いか?」
「バレンタインのときにはもらったチョコを叩きつけてたじゃないか」
「そうだよ。でも悪かったなと思って謝りに行ったんだ」
「そっか、あいつの家に行って、あいつの家が金持ちだって知ったから逆玉でも狙おうってことか」
「そんなんじゃないよ」
「じゃあどうしてだよ?お前は塩野のことが好きだったはずだろ?」
「いいだろ。どうでも」
義樹は友人のそんな言葉をやり過ごし、奈々と一緒に帰った。

「ねえ、今日も入れ替わってもいい?」
義樹は今日も入れ替わって抱かれたかった。
奈々にお願いする時は無意識のうちに女の子の話し方になっていた。
義樹自身はそんなことに気がついていなかったのだが。
「だめよ。毎日あんなことしてたら二人ともダメになっちゃうでしょ?」
奈々は入れ替わることを許さなかった。
「じゃあ、週末ならいいの?」
「もう高木くんって本当に好きなのね。金曜の夜からならいいわよ」
「嬉しい♪」
義樹は週末が待ち遠しかった。
義樹は金曜日に学校が終わるとすぐに奈々の家に行った。
そして奈々の身体になって、女として抱かれて夢のような時間を過ごした。

やがて卒業式を迎え、義樹も奈々も春からの大学生活に備えるべき時期になった。
奈々は有名一流女子大で、義樹は中堅レベルの大学への進学が決まっていた。
幸いにして義樹も奈々も同じ東京の大学だった。
だから4月になっても同じように過ごせるのだが、義樹は相変わらず奈々の家に入り浸っていた。
そして、女としての快感に身を任せる日が続いていた。

「今日はどこか出かけようよ」
桜のつぼみがちらほら花に変わり始めたころに奈々が言い出した。
「嫌よ」
義樹が答えた。
義樹は一ヶ月近く女の子としての経験をしてきたが、それはセックスの経験だけだった。
女の子の服を着たこともなければ女の子として外出したこともなかった。
そのため女の子として出かけること自身に対する不安が大きかったのだ。
「毎日こんなことばかりしてたら不健康だって」
「これだって立派な運動よ」
「運動ねぇ…。とにかく出かけましょう」
義樹にとって相変わらず奈々の言葉は絶対だった。
義樹は立ち上がった。全裸だった。
「服は何を着ればいいの?」
「ちょっと待ってね。下着はっと…」
奈々は義樹の前に下着を投げた。
真っ赤なブラジャーとショーツだった。
「私の勝負下着よ。今まで着たことがなかったんだから」
「こんな派手なの…」
義樹は渋々奈々の準備した下着を身に着けた。
「あらっ、似合ってるじゃない。それじゃ服は…」
胸元と裾にフリルのついたオフホワイトのキャミソールと同じくオフホワイトのプリーツスカートを出してきた。
義樹が出された服を着るかどうか迷っているうちに奈々はすでに服を着ていた。
ジーパンにセーターと言う簡単な格好だった。
義樹が覚悟を決めてスカートを履くと膝上10センチくらいの短さだった。
「こんなの短すぎるわ」
義樹は抗議したが奈々は無視した。
「いいからキャミも着て」
義樹はキャミソールを頭から着た。
「こっちに来て」
奈々は義樹を全身の映る鏡のままに立たせた。
どう贔屓目に見ても義樹が女装してるようにしか見えなかった。
「やっぱり無理よ」
「大丈夫よ」
そう言って手に持っているウィッグを義樹に被せた。
それはゆるふわのセミロングのヘアスタイルだった。
「こっち向いて」
奈々は義樹の唇に口紅をひいた。
「これでどう?」
義樹は驚いてじっと自分の顔を見た。
ちょっとしか手を加えただけなのにそこには可愛い女の子が映っていた。
「どうしたの?そんなに自分の女装姿を見つめて」
奈々は悪戯っぽく義樹の顔を覗き込んだ。
「何でもないわよ」
義樹は恥ずかしそうに奈々から顔を背けた。
「そう?てっきり自分に見とれてるのかと思ったわ」
奈々はなおも義樹をからかった。
「それだけじゃ寒いからこれも着て」
義樹は奈々から受け取ったピンクのカーディガンを着た。
「それじゃ、行きましょか?」
「まだちょっと」
「そんなこと言ってるといつまでも出かけられないでしょ?」
奈々は嫌がる義樹の手をひっぱって外に出た。

初めての外出はドキドキものだった。
一応膝下までのブーツを履いていたが、スカートが短すぎてしかも生脚だったので、下半身に何もつけてないような感じだったのだ。
外の空気は冷たかったが、義樹にはその冷たさを感じる余裕すらないほどドキドキしていた。
ヒールが高く歩きづらかったので、奈々の腕にしっかりとしがみついて歩いていた。
その結果、周りからは仲のいいカップルのように映っていた。

「ねえ、そこの彼女、俺たちと遊ばない?」
奈々が横にいるのに柄の悪そうな大学生らしき3人が近づいてきた。
「いえ、結構です」
義樹は小声で断った。
「えぇ?何?聞こえねえよ」
奈々がようやく口を挟んだ。
「僕の彼女に手をだすなよ」
「なんだ、男連れだったのか?全然目に入らなかったぜ。なあ」
3人の男のうちの一人が馬鹿っぽい笑いを浮かべながら言った。
しかし次の瞬間奈々の腹にパンチが食い込んだ。
「うっ」
奈々は小さく呻き、その場に膝をついて倒れた。
「あらら、こんな軽いパンチでダウンしちまうなんて弱っちい奴だな。こんな弱っちい奴より俺たちのほうが楽しいって」
奈々は無理やり手を引かれて行った。

案の定義樹はホテルに連れて行かれた。
「やめて。私は男よ」
そう言えば解放してくれるかもという甘い期待があった。
「へえ、ニューハーフなんだ。俺、ニューハーフって初めてだ」
義樹の言葉は男たちの性欲の前には何も効果がなかった。
一番安い部屋を選んで義樹を連れ込んだ。
男たちはスカートの上から乱暴に股間を触りまくった。
「完全に工事してるみたいじゃん。これだったら俺たちの相手ができそうだな」
「お願い、やめて」
義樹はベッドの上に押し倒された。
男の一人が乱暴にショーツを下げた。
「これって本当に人工か?もう濡れてるぜ」
「俺たちに抱かれることを想像して興奮してるんだろ?スケベエな姉ちゃんだな」
「それほど男が好きだからニューハーフになったんだな、きっと」
そんな好きなことを言っていた。
義樹が目をつむってその状況に耐えていると男の舌が股間を舐めるのを感じた。
「あああああ……やめて……」
「なかなかニューハーフの汁っておいしいぜ」
義樹は手で男の頭を自分の股間から剥がそうとしたが、あとの二人に腕を押さえつけられた。
一人がオマンコを舐め、残る二人がそれぞれの乳房を舐めまわした。
義樹は抵抗する気も失せ、男たちにされるがままにされていた。

オマンコを舐めていた男のペニスが入ってきた。
男は激しく腰を振っている。
ふと恐ろしいことを口にした。
「ニューハーフだから安心して中出しできるぞ」
「やめて…。中に出さないで…」
「ニューハーフが妊娠するわけないだろ?」
「あれは嘘よ。私は女よ」
義樹は必死に懇願した。
「もう遅い。行くぜ」
そう告げるとすぐに男は義樹の中に熱い物を吐き出した。
「あああああぁぁぁぁぁ…いやあぁぁぁ……」
義樹は子宮の中に吐き出されたものを感じた。
子宮の壁に精子が飛び散る感覚。
これまでもすごい快感だと思っていたが、それ以上にすごい快感だった。
(すごい…すごすぎる…)
義樹はあまりの快感に気を失っていたようだった。
気がつくと別の男が抽送していた。
「おっ、気がついたか?」
義樹はもっと強く感じたくて無意識に腰を振っていた。
「おっ、姉ちゃんも乗ってきたな。なかなかいい腰の動きじゃん」
義樹のオマンコは男のペニスを締め上げた。
「締まりもいいねえ。こんなに締められちゃ俺もそろそろ行きそうだ」
男の動きが激しくなった。
「行くぜ」
「…ん…ん…来てぇ……」
義樹は男の精液を欲して思わず叫んだ。
男が精子を義樹の子宮に放出した。
義樹の意識が真っ白になった。
義樹はそれから何度も気を失うような快感を覚えた。
男たちが満足して帰って行ったときには義樹の身体は精液まみれだった。

男たちが去った後、義樹はしばらく動くことができなかった。
奈々の身体になると誰かから強く言われると抵抗できなくなってしまう。
そんな自分がいやだった。
それにしてもどうしてあんなに素直に快感に身を任せてしまったのだろう?
もっと抵抗できたはずなのに。
何分経ったか何十分経ったか分からないが、ようやく義樹が起き上がった。
立ち上がると膣から男たちが出した大量の精液が流れ出た。
気持ちが悪くてシャワーを浴びに浴室に入った。
男たちに汚された身体を洗い落とそうと一生懸命にシャワーを浴びた。
特に股間を念入りに洗った。
しかし洗っても洗っても汚れた身体は綺麗になるような気がしなかった。
義樹の目からは涙が零れ落ちた。

義樹はバスタオルを胸のところで巻き、床に散らかっている服を集めた。
ショーツは義樹の出した粘液で濡れており履ける状態ではなかった。
義樹はティシュでついた液を拭き取ってショーツを脚に通した。
やはり股間が冷たくて気持ちが悪かった。
義樹は我慢して服を着た。

義樹は奈々のところに戻った。
「無事だった?そんなわけないよね?」
「うん…」
「怪我はない?」
「ないけど…」
「やられちゃったのね?」
「うん…」
「元に戻れるかな?」
「どういうこと?」
奈々は黙ってチョコの半分を義樹に差し出した。
義樹はいつものようにそれを食べた。
いつも襲ってくる苦しみが襲ってこなかった。
「どうして…」
義樹は愕然としていた。
「子宮に出されちゃったんでしょ?それをされると元に戻れなくなるの」
「嘘…」
義樹は呆然となった。
だから奈々はあれだけセックスをしても一度も中出ししなかったんだ。
てっきり妊娠を防いでいるだけだと思っていたのに。
そのとき義樹はふと不安になった。
「妊娠してないかしら?」
義樹が小さな声で呟いた。
「それは多分大丈夫だと思う」
それに対して奈々は即答した。
「どうして?」
「多分明日から始まるから」
「何が?」
「生理」
「えっ、生理?」
義樹は戻れないことより自分が生理を経験するかもしれないという現実に頭がいっぱいになった。

「そんなことよりお互い身体が入れ替わってどうするかってことよね?」
義樹は現実に引き返させられた。
「どうする?」
奈々が聞いた。
「どうするって言われたって」
義樹は黙った。
しばらく沈黙が続いた。
そして沈黙を破ったのは奈々だった。
「とにかく私は父に相談するわ」
「相談って言ってもこんな状態を信じてもらえるわけがないだろ」
「そんなこと言ったって一生このまま誰にも会わずにこの部屋で過ごすつもりなの?誰かに相談しなきゃ仕方ないじゃない」

義樹は仕方なく奈々にしたがった。
「お父様の部屋の前に言ったら高木くんが声をかけてね」
奈々が歩きながら振り返らずに言った。
「どうして?」
「だって私の声なのは高木くんでしょ?」
「そうね…。どう言えば」
「『お父様、ご相談が』とでも言って。部屋に入ればあとは私が話すから」
義樹は奈々のあとについていった。

奈々は電気のついたひとつの部屋の前で立ち止まった。
義樹に目で合図を送っている。
義樹は唾を飲み込んで言った。
「お父様、ちょっとご相談があるのですが」
「何だ、奈々か?入ってきなさい」
奈々が先に部屋に入って、義樹がそれに続いた。
「奈々…なのか?」
奈々の父・柿沼総一郎は何度か二人を交互に見て最終的に奈々のほうを見据えて言った。
さすがに父親だ。
身体が変わっても娘を見間違うことはなかった。
奈々は静かに切り出した。
二人の身体がなぜか入れ替わったこと。
どうしても戻りそうにないこと。
「そんなことが起こるわけがないじゃろう」
「でも起こったんだから仕方ないでしょう?」
そして奈々は服を脱いでブリーフ一枚になった。
何もない平坦な胸。
股間を膨らませているペニスの存在。
普通は信じられないはずの話なのだが、目の前に証拠となる肉体を見せつけらては総一郎も納得するしかなかった。
「本当に一人娘が一人息子になったのか」
総一郎は戸惑いながらもなぜか嬉しそうだった。
「高木義樹くんと言ったね?今さら性別変更とか戸籍変更をするのは面倒だろう。だから君が今日から柿沼奈々になりなさい」
総一郎はこう言い放った。
「えぇ!?」
「お父さん!?」
二人は驚いて総一郎の顔を見た。
「まあ話は最後まで聞け。そして奈々が高木義樹くんになるんだ。それで高木義樹としてうちに婿養子に入ってもらう。つまり柿沼義樹になるわけだ。今すぐに、だ。どうだ?いい考えだろ?」
つまりに二人に結婚しろと言ってるのだ。
「そうすれば万一元に戻ったとしても夫婦なんだから、それほど大きな問題にはならんだろ?それに近くにいたほうが戻るかもしれんしな」
総一郎は自分の考えに酔っているように見えた。
「いずれ婿をとって、私の会社を譲るつもりだったが、実の娘が息子になるんだったら私としても非常に嬉しい。義樹くんも頭はともかく身体は奈々のものなんだから君の好き勝手は許さん。奈々も義樹くんもわしの子供のようなもんだからな」

総一郎の行動は素早かった。
義樹と奈々を連れて、義樹の家まで行き、事実だけを簡潔に伝え二人の結婚を認めさせた。
義樹の母親が今は首から下が女になってしまった義樹に「お前はそれでいいのかい?」と聞いただけで父親は何も言わなかった。

役場に寄り、すぐに婚姻届を出した。
もちろん「婚姻後の夫婦の氏」は「妻の氏」をチェックして提出した。
これで義樹は"柿沼奈々"になった。
奈々は"柿沼義樹"になった。

「これで二人は晴れて私の子供になったわけだ。4月からはどうする?予定通り大学に進学するのか?」
二人は顔を見合わせた。返事をしたのは奈々のほうだった。
「はい、大学は卒業したいと思います」
「そうか…そうだな。それじゃ大学の間の住まいは私が用意しよう。二人で住むがいい。その方が夫婦の愛も確認しやすいじゃろう。一日も早く孫の顔を見せてくれよ」
総一郎は満面の笑みを顔に浮かべていた。
「それまでは奈々の離れで我慢してくれ。お前たちが東京に行ってる間に立派な一軒家に建て替えてやるから。明日は結婚式を行おう」
「結婚式?」
「ああ、そうだ。本当なら会社の取引先も呼んで盛大にやりたいところだが、明日じゃそうもいかんだろうから、身内で執り行えばいいだろ」
「別に結婚式なんてしなくても」
「そうはいかん。仮にも柿沼家の一人娘が婿をもらうのに結婚式すら挙げないというのではわしの面子にかかわる。明日二人で神社でやってくれるかどうかを聞いてきなさい」
「はい」
「じゃ今日は疲れただろうから早く休みなさい」
「はい、お休みなさい」
奈々はそう言って立ち上がった。
「お休みなさい」
義樹も奈々に続いた。

その日の晩、義樹は膣から血が流れたことに気がついた。
「ねっ、予想通り始まったでしょ?私のは本当に規則正しいから」
奈々は生理用ショーツにナプキンをつけてくれ、義樹に渡した。
「あなたももう女性なんだから次からは一人で処置してね」
義樹は複雑な思いで生理用ショーツを履いた。
股間のところにナプキンが当たりあまり気持ちのいいものではなかった。
しかもお腹の辺りに鈍い痛みを感じる。
女性は月一回こんな経験をしてるんだ。
義樹は女性に対して畏怖の念を感じざるをえなかった。
でも今日から義樹がその女性になってしまった。
これまでは性の快感だけのために一時的に女の身体になっていただけなのに。
義樹は今更ながら入れ替わりを軽く考えていた自分を悔やんだ。
そして今の事態は性をもてあそんだ自分たちへの天罰のように思えた。
義樹はその日、下腹部の鈍痛を感じながら眠りについた。

次の日に町の神社に結婚式の申し込みに行ったが、やはりその当日は無理だと言われた。
準備など1週間は必要だそうだ。
仕方なく8日後の日曜日と言うことで結婚式を申し込んだ。
総一郎がそれを聞くと都内のホテルで披露宴までやるんだと言い出した。
会社関係者に二代目の顔見世をしなくてはいけないというのがその理由だった。

それほど広くない町のため、二人の結婚はあっという間に皆の知るところになった。
首から下が入れ替わった夫婦だということが皆の関心を惹いた。
しかし町で有数の金持ちであり、大きな声でそれを言い立てる者はいなかった。
それでも義樹は自分たちが好奇な目で見られていることがつらかった。
そんな事情など知るはずのない小さな女の子から「花嫁さん、綺麗。わたしもあんなお嫁さんになりたいな」という言葉を聞いたときはとても嬉しかった。
どうしてそんな言葉でこんなに嬉しくなるのか自分でも理解できなかった。
でもその言葉だけで見世物になってしまっただけの結婚式も何とか乗り切ることができた。

そしてそのまま東京に行き、都内の一流ホテルで披露宴が執り行われた。
テレビで見たことのあるような政治家の顔も見られた。
義樹と奈々は自分たちが主役であるはずの披露宴が単なる顔見世のためのものだと知るのに時間はかからなかった。
義樹と奈々はただただにこやかに挨拶をしているだけだった。
1時間半ほどだったが、すごく疲れる披露宴をこなし、その日は無事に終了した。

大学の4年間は予定通り親元を離れて二人で過ごした。
義樹は女子大に通った。
義樹にはレベルが高い大学だったが、進学するのに弊害になるほどでもなかった。
何より女性としてのお喋りや買い物がこんなに楽しいとは思わなかった。
義樹は生まれてからずっと女だったような錯覚すら感じていた。

奈々は中堅レベルの大学に通った。
奈々は勉強はそこそこすれば余裕で単位は取れた。
男になった奈々は義樹の目を盗んでは浮気していた。
浮気をしながらも義樹にそれを悟られないよう夜の相手は欠かさずに行った。
奈々の身体は精力に関しては底なしに近かった。
それを発散するためにも外での浮気は欠かせなかった。

しばらくすると二人のセックスからコンドームがなくなった。
コンドームをつけずにセックスをしていると、その結果がやがて訪れる。
二回生の秋に義樹の妊娠が分かったのだ。
すぐに奈々は総一郎に知らせた。
総一郎は大喜びだった。
義樹は二回生が終了すると、大学を中退して、柿沼の実家に戻った。
柿沼の実家の奈々の離れが新婚の二人のために改築されていた。
都会の一軒家よりもはるかに広い。
義樹が感激して見ていると総一郎がやってきた。
「どうだ、奈々、気に入ってもらえたかな?」
「はい、お父様、とっても」
そう言って義樹があちこち見ていると後ろから抱きすくめられた。
総一郎だった。
「どうしたんですか、お父様?」
義樹は驚いて総一郎から逃げるように離れた。
「奈々、いや義樹くん、わしは一度でいいから君を抱きたいと思ってたんだ」
「そんなお父様。身体は実の娘さんなんですよ」
「しかし君の頭がつくと実の娘とは思えん。それに奈々の身体になった君はすごく魅力的だ。健康的な男がそんな君を放っておくわけがないだろう。しかも男がそんな状況になっているんだ。興奮せずにはおられんだろ」
「で…でも……」
「君もここで平和に暮らしたいんならわしに逆らわんことだ」
「……」
義樹は何も言えなかった。
相変わらず強く言われるとしたがわないといけないんだと思ってしまうのだ。
それを見た総一郎は義樹が覚悟を決めたんだと思った。
「覚悟を決めたようだな。それじゃ布団をひいてくれ。畳の上でもいいが、やはり布団の方がいいからな」
義樹は黙って自分が抱かれるために布団を敷いた。
「それにしても義樹くんのことはどう呼ぼう?奈々じゃ娘を抱いているようで萎えるからな。義樹だと男を抱いてるみたいだしな。…義美!義美でいいだろ?音が似てるから、義樹くんも違和感ないだろう?義美だと女の名前だし、わしも違和感ないから八方丸く収まるってわけだ」
相変わらず総一郎は一人で話を進める人間だった。
「私はお父様のことをどう呼べば?」
義樹は抱かれるのに躊躇いを感じないわけではないが、やはり総一郎の機嫌を害しないように対応してしまうのだった。
「義美がわしのことをどう呼ぶか、か?う〜ん……そうだパパにしよう。わしと二人きりのときはわしのことをパパと呼んでくれ」
「分かりました。パパ」
「そんな言い方だと雰囲気が出んじゃないか。もっと甘えるように言ってくれ」
「分かったわ、パ・パ」
「そうだ、その感じだ。義美は可愛いなぁ」
総一郎は静かに義樹を横たえた。

総一郎の老獪な舌の動きに義樹は喘ぎ続けた。
最初は不快に思えた加齢臭もそれほど気にはならなくなった。
義樹は全裸にされ股を広げさせられた。
総一郎はじっと義樹のオマンコを見ている。
昼間にオマンコをこんなに見られたことは初めてだった。
義樹は恥ずかしさに身をよじって逃げようとした。
しかし年をとっているとはいえ、男の力には全くかなわなかった。
「義美のオマンコは本当に綺麗じゃのう」
「パパ、もういいでしょ?恥ずかしい…」
「いいじゃないか。お前の綺麗なオマンコをもっと見ていたいんだ」
義樹は恥ずかしさにじっと耐えた。
やがて、股間に総一郎の息遣いを感じたかと思うと、舐め始めた。
オマンコを舐められるとあの男たちに犯されたことを思い出させた。
「だめ、パパ。恥ずかしいからやめて…」
義樹の懇願にもかかわらず総一郎は執拗にクンニを続けた。
義樹はそのうち何も考えられなくなった。
あの男たちの早急なクンニに比べ総一郎のそれは優しくしつこかった。

総一郎はさらに義樹の腰を持ち上げた。
「パパ、そこはダメ」
総一郎は義樹の肛門を舐め始めたのだった。
義樹は恥ずかしさでいっぱいになった。
「やめて…パパ…やめて……お願い……」
最初は恥ずかしさだけだったが、やはり肛門を舐められることで快感が襲ってきた。
義樹は総一郎の舌技に完全に翻弄されていた。

総一郎は仰向けになった。
「義美、今度はお前がわしを楽しませるんだ」
義樹は総一郎の股間に顔を埋めた。
義樹は総一郎のペニスに舌を這わせた。
ペニスの先、竿の部分を舐めた。
「袋も舐めてくれんか」
義樹は伸び切った総一郎の袋を舐めた。
「そろそろ銜えてくれんか?」
「はい…」
義樹は総一郎のペニスを銜えた。
「ああ、義美の口の中は気持ちいい」
義樹は口をすぼめて顔を動かした。
総一郎のペニスは全く射精する気配はなかった。
「そろそろ義美の中に入れたいのぅ。義美が上になってくれないか?」
義樹は総一郎にまたがって総一郎の柔らかいペニスを身体の中に導いた。
「義美の中は気持ちいいのぅ」
義樹も総一郎のペニスに感じていた。
奈々のようにギンギンに固くはないが、適度な弾力が何となく心地よい。
義樹は自分のオマンコが総一郎のペニスをしっかりと銜えると総一郎を見つめた。
「パパ、動いていい?」
「ああ」
義樹は腰を上下に動かした。
自分の身体にとっては実の父親と交わっている。
その背徳感に義樹は異常に興奮していた。
総一郎は総一郎で女になった男を抱いているということで興奮していた。
やがて総一郎が義樹の中で弾けた。
「あああああ…パパ……すごい……」
義樹は総一郎の腰の上で仰け反るように痙攣した。
奈々とのセックスとはまた違った種類の快感だと感じていた。

義樹はその家で奈々の帰りを待ちながら主婦として新米ママの準備をしていた。
週に一度か二度は総一郎に抱かれて湧き上がる性欲を処理した。
最初は苦手だった加齢臭もやがてそれがセックスを思わせるものになった。
総一郎の臭いを嗅ぐだけで義樹の股間が湿るようになった。
義樹は総一郎の優しい前戯が好きだった。
奈々の激しいセックスも好きだった。
奈々は月に最低一回は実家に戻ってきて義樹のことを抱いてくれた。

やがて可愛い赤ちゃんが産まれた。
義樹に似た可愛い男の子だった。
「でかした。跡継ぎをすぐに産むとは。義樹くんと奈々は最初からこうなる運命だったんだろな」
総一郎は自分勝手なことばかりを言っていた。

奈々は大学を卒業すると、柿沼の実家に戻ってきて、総一郎の会社に入った。
将来の跡継ぎとして。
頭脳は柿沼の父の商才を受け継いだようで、非凡な経営感覚を持っていた。
経営者として将来を約束された奈々。
そして良妻賢母を絵に描いたような義樹。
しかし実態は旦那の父親とも交わる淫乱な嫁。
義樹はその後3人の子供を産んだ。
いずれも義樹に似た美人の女の子だった。
ただし子供の父親が奈々なのか総一郎なのかは義樹自身にも分からなかった。
少しゆがんではいるが、義樹は幸せだった。
二人は柿沼の父が言ったようにこうなるのが運命だったかもしれない。


《完》

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